《気に入っているところ》
●収納性・積載性
もうこれがあったからこそローキンに決めたようなものです。携帯用ロック・工具・カッパに地図、温泉セット、パンク修理
キットが入ってもまだまだ余裕。ツーリング先で買った一升瓶もあっけないほど飲み込み、とにかく期待以上の収納性
に大満足です。通常はソロシートにしているためリアはほぼフラットなスペースができ、ここに缶ビールケース2つは積載
可能。サドルバックと併せ買い物利用にも重宝しています。
●低位置ハンドル・足つき性
350kgを超えながらもなんとか取り回しているのはカカトべったりの足つき性に他なりません。ハンドル位置も低いので
押すのに力が入りやすく、重いバイクだけどそれなりに押して歩けます。
BMW R1150GSのころは車重はローキンより軽かったものの、足はツンツン状態(親指の付け根がつく程度)のため、
乗ったままで後に下がる時とかは蹴力が足りず、取り回しはなかなかてこずってました。
●低速時の鼓動感と高速時の収縮
昔ハーレー程の鼓動感は薄いですが、まあそれなりにというか自分には十分な鼓動感を楽しんでます。80km/h超えた
あたりから鼓動も収縮し、高速で走っていても疲れないバイクとなっております。
●メッキ&塗装の美しさ
どちらも厚く塗られ、特にメッキの仕上げは高い金払っただけの深みがあります。磨いているとウェス越しに手に伝わる
感触がこれまで乗ってきたバイクとは明らかに違って柔らかい。ミクロの単位でしょうが厚く塗られているが故に角部の
Rがより丸みを帯びるからと思ってます。とにかくメッキが美しい。
●エンジンの造形
国産含めクルーザータイプのバイクは多々あります。一見同じようなデザインながら、ここだけは明らかに違うのがエン
ジンの造形。私はハーレー狂者ではないが、この部分だけは国産・外車、4発・単発、空冷・水冷(水冷は圏外か)含め、
一番というか比類なき芸術品であると断言してしまいたい。確かに国産クルーザーが二台買えてしまう値段だが、この価
格差はこういうところに出てくると思えば多少の納得がいきます。
●ホーンの音色
陸の王者だけにその音量は迫力の域。急に割り込んできた連中には一発かますとあわててハザード2点灯。
使い方には注意を要しますが、ナメられたくはないので。
●巡行距離が長い
走り方にもよるが、ツーリングでは無給油で300kmは走れます。スポのころは180kmくらいでガス補給がチラついていた
けどさすがツーリングモデル。日帰りツーリングでは1回入れればOKなので気が楽です。
●エンジンオイルが少なくて済む
ミッションオイルと別体とはいえ、オイル量3.1Lは1600ccのバイクでは少ない方。財布にやさしいです。ハーレーは
パーツ類はホントにボッタくっている価格設定ですが、油脂類は比較的国産並みで済みます。
《気に入らないところ》
●リアがよれる
高速道路を多少元気に走っているとリアが落ち着かなくなる。アメリカではそのくらいのスピードで走る人も多いだろうに、
リアが揺れて怖いのでたまらずスピードダウン。所有したバイクは最高速チャレンジをしますが、ローキンでは未だにたどり
ついておりません。峠でも少し元気に走るとパンクしたのかと思うほどリアがよれて気持ちよくありません。まあ峠での機能
は求めていないけど、高速道路の件は「ほんとに道の王者なのか君は?」と言いたくなるほど130km/h以上は不安定。
●サドルバックを外した姿がカッコ悪い(笑)
ローキンってリアタイヤがすごく細い。変な金具もリア周りについていて、通常はサドルバックがあるので隠れている
けど、外すと上半身は革ジャンで決めているのに下半身はパンツ一丁でいるような頼りなさと情けなさが露呈されます。
サドルバックも荷物入れていると結構重くなるので、チョイ乗りは外したくなるのですが、いかんせんそんな訳で常に
付けて走ってます。
●ウィンドシールドは快適・・・とは言い切れない
ローキンは大きなウィンドシールドが付いていて一見高速は楽そうに見えます。確かに正面からの風は避けてくれますが、
80km/h越えた辺りから風が腹からアゴに向かってアッパーカットのごとく巻き込んできて、ジェットヘルのシールドを
ガタガタ動かし実に煩わしい。
これはちょっと見かけ倒しだった。よって高速走るときは遺憾ながらフルフェイスをかぶっております。高速メインの人は
ヤッコカウルタイプのハーレーの方が断然良いです。
〈追記〉
ハンドルをFLHRSタイプにしたところ、乗車姿勢が変わったせいか風の当たり方が以前より軽減された気がします。
●夏場の渋滞はすぐにエンジンが熱っちっち
特にリア周りはエンジン壊れるんじゃないかと思うくらい熱く、太ももがローストされます。
●錆びやすいですな
ブレーキディスクやノーマルマフラーの先端部などあっという間に錆が進みます。
〈追記〉最近気が付いたのがステップボードのウラ側。もうヒェ〜ッって感じ。あわててラストリムーバーで除去しましたが、
完全には取れず。最初からメッキして頂戴HD。
●アイドリング音がせわしない
高めに設定されており落ち着かない。ノーマルでは回転数を調整できないので、オールドボーイを購入して、回転数をおさ
えてます。
●ツーリングモデルなのに泥ハネする。
あんなに大きなフロントフェンダーつけているのに、泥ハネして足元が濡れてしまいます。スポほどひどくはないのだけど。
ツーリングモデルなわけだし、この辺期待はずれでした。GSとかW650なんてほとんど濡れないのに。
ツーリング先にて 夏
〈街乗り〉 燃費約14〜15km/L
渋滞ハマッてもアイドリング音楽しんでりゃいいやと思ってましたが、ヤッパ耐えられませんなスリ抜けできないと。
幅約1mでサドルバックつきでは、確実に抜けられるという以外は躊躇してジッとクルマの後につく方が多いです。
ハンパに路肩走っていると原付にあおられるハメに。
こんな走り方だから燃費も悪くなります。東京在住でローキン買うならついでに下駄代わりのバイク(原付二種以上)
をもう一台持つことをオススメしたいとこです。
街乗りは大体40km/hくらいの速度になりがちだけど、このあたりが最も苦手。気持ちよく走れるギアが無い。
エンジンもあっという間にアッチッチになり、夏は熱を避けるためいやが上にもガニマタ走行。ハーレーのガニマタ乗りは
格好ではなく、必然性があったのだなと気がつきました。
06スポーツスターほどの発進時のもたつきはありませんが、けっして速くはない。250のスクーターにいつも先行される。
しっかりアクセル回さないと先行できない。もっと余裕で先行したいのだが・・・。まあゆっくりいきましょか。オヤジだし。
基本的に街乗りはおもしろくない。盗難も怖いので東京都心へはもう一台のW650を使ってます。
〈高速〉 燃費約19km/L
ウィンドシールドの風きり音がほんとにやかましく、あまりスピード出したくない。さらに130km/h越えた辺りからリア
周りがグニャグニャになり、結構不安。シールド付けて120km/hくらいが妥当かと。シールド無だと100km/hくらい
がいい感じ。〈追記:ハンドルをFLHRSタイプにしたところ、乗車姿勢が変わったせいか風の当たり方が以前より軽減され
た気がします。)
1600ccのエンジン、馬力は非表示ながらもトルクは10kg越えたバイクであり、最高速は200km/hは行くだろうと
思ってましたが、140km/h超えたくらいから伸びが弱くなり、伸び切るまでにかなり距離が必要で途中でやめました。
キップ切られたく無いし・・・。この辺はスポとも一緒でとにかく高速域は伸びない。やはり中低速に振ったバイク。6速は
ホント巡行用。トルク感は薄いし、ちょっと油断するとたちまち速度が低下します。しっかりスピード上げたいなら5速に
下げた方が伸びるかも。とにかく高速巡行では前に乗っていたBMWの方に軍配があがります。(100km/hくらいで
流す分にはイーブンだけど)
〈下道ツーリング〉 燃費約17〜18km/L
このステージがもっとも面白いトコでしょう。60〜80km/hで流せるルートならもう極楽状態。あえて低い回転数で
ズドドドドンと流せば、日常のストレスはすっかり頭から消え去り惚けた状態に。ただただアクセルを一定にして道を泳ぐ
様に進んでいく時、「ああ、ローキン買って良かったぁ」としみじみと感じます。
上記してますが、サドルバックはツーリングをサポートするに十分で、雨が降ってくればすぐカッパ、逆に濡らしたくない
もの(カメラなど)はすぐにしまい、寒くなればすぐにアウターが取り出せハイOKってな感じです。気候・気温の変化に
あまりバタバタせずに済みます。帰りには家族へのお土産をドサッとしまって到着とまさにツーリング王であります。
高速道路では変にアッパーカットな風を送りつけていたウィンドシールドも下道ではしっかり仕事してくれて、冬場の
ツーリングを楽にしてくれます。
〈峠〉
06スポーツスターとお互いノーマルということ前提での話になりますが、私の場合、はっきり言ってローキンの方が速く
走れます。細身のタイヤのせいか、タイトなコーナーでもクルクル回り、この辺で調子こいてるKSR連中も追い回せます。
(抜かせないけど・・・)スポーツスターの時はちょっとバンクするだけですぐにマフラーとステップが擦ってしまい、怖くて
寝かせられませんでしたが、ローキンはもう少し倒せる。ステップが前方になるものの、上半身はネイキッドと同じくらい
の体勢を取れるので、結構その気になれるし。
とは言え車重も車重だし、ブレーキもフロントはダブルディスクの割に効きが甘く、まああまり調子に乗ると痛い目に会い
そう。スピード出して切り返しなんぞすると、車重に負けるのかリアタイヤ周りがグニャリとした感じを受ける。
それでもノーマル前提なら新型スポより速いですよこいつは。
〈その他〉
・騒音問題などもあるけど、ノーマルのマフラーではまったくハーレーを買った気がしない。結局ハーレーって音でしょ。
音がダメなら鼓動感があって速くてデカいヤマハロードスターの方がマシ。
・補助灯付が好きで買ったけど、ほとんど使っていない。ハンドル周りを重たくしているだけ。(笑)
・ただでさえ高い純正パーツはローキンになって更に上昇。通販で安く買っているので救われているが・・・。
・一度立ちゴケしてしまいましたが、エンジンガードのおかげでバッタリ倒れずすぐに起こせました。いやー焦った。
・タコメーターが欲しい。アイドリングとか調整したくなるもので。
・サドルバックがあるおかげでETC本体の設置場所も迷わず、且つ安く取り付けることができました。
・砂利の坂で頭から突っ込むとバックさせるのは非常に困難です。私は人並みの力はまだあると思ってますが、ツー
リング先の駐車場などは未舗装も多く結構気を使います。道幅の狭い林道は走らなくなり、これまで乗ってきたバイクの
中で実は一番行動範囲が狭くなりました。
・FLHRS用ハンドルはオススメ。まあ人により体格や感じ方も違うと思うので一概には言えないけど。個人的に格好も
良くなった。全体のフォルムが低く流れるようなラインとなります。
《降りてみて・・・》
しばらく走ってエンジン切るとエンジン周りから「キンキン」と音がするのですが、私はこの音大好きで、なんとなく旅情感
をくすぐられるというか、多分20代の頃に日本中を旅してきて、一服入れている時に横でバイクがキンキン鳴っていた状
況を思い出すのかもしれません。またはバイクがここまで走ってきて少し深呼吸しているような人間っぽさを感じるのか・・・。
一息ついてバイクに戻ったら隣にビッグスクーターが止まっていたとしよう。「あれ?ローキンってビッグスクーターより
小さい??」と感じるはず。国産クルーザーもハーレーより実寸で大きくなっているし、レーサーレプリカはシート位置が
高いしで、ロードキングはデカイ様に思われているけど、他のバイクに囲まれると目立たない。「あのこじんまりしたバイクが
俺のローキンか?」と最初は遠くから軽いショックを受けました。昔のような存在感はウルトラ以外は希薄な今の時代です。
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